1.5 ファイル操作

1.5.1 ファイルメニュー

jamoviでデータファイルを読み込んだり作業内容を保存したりする場合には,画面左上の「」を使用します(図1.7)。

ファイルメニュー

図1.7: ファイルメニュー

新規

新規に別のファイルを作成したい場合は,ファイルメニューの「新規」を使用します。「新規」を実行すると,アプリの起動直後と同じ空白のファイルが作成されます。

開く

開く」メニューは,すでにあるjamoviファイルやデータファイルを開く際に使用します(図1.8)。

「開く」メニュー

図1.8: 「開く」メニュー

開く」を選択すると,さらに「このPC」と「データライブラリ」の2つのメニューが表示されます。「このPC」はそのコンピューター上のファイル,「データライブラリ」はデータライブラリのファイルを開くことを意味しています。ExplorerやFinderなど,OS標準のファイルブラウザ(ファイルマネージャ)でファイルを選択して開きたい場合には,「このPC」が選択されていることを確認してから「inline ブラウズ」をクリックしてください。

jamoviで開くことのできるデータファイルは,次のとおりです。

  • jamoviファイル(拡張子「.omv」)
  • コンマ区切りテキストファイル(.csv,.txt)
  • オープンドキュメント(LibreOffice)形式ファイル(.ods)
  • Excelファイル(.xlsx)
  • SPSS(市販統計ソフト)ファイル(.sav,.zsav,.por)
  • R(オープンソースの統計ソフト)ファイル(.RData,.RDS)
  • Stata(市販統計ソフト)ファイル(.dta)
  • SAS(市販統計ソフト)ファイル(.xpt,.sas7bdat)
  • JASP(オープンソースの統計ソフト)ファイル(.jasp)

また,これらのデータ形式に加え,jamoviのテンプレートファイル(分析手順が保存されたファイル「.omt」)を開くこともできます。

読み込み

読み込み」のメニューは,いま作業中のファイルに別のデータファイルの内容を追加する場合に使用します。「開く」とよく似ているのですが,「読み込み」の場合には現在開いているデータファイルの内容が読み込んだファイルの内容に更新される点が異なります。なお,開いているデータファイルと「読み込み」したファイルで変数名が異なる場合には,それらは新たな変数としてデータファイルに追加されます。

保存,別名で保存

入力したデータや分析結果をjamoviファイルとして保存するには「保存」または「別名で保存」を使用します。保存場所を指定するには「inline ブラウズ」をクリックしてください。なお,jamoviファイルの拡張子は「.omv」です。

書き出し

作業中のデータや分析結果をワープロソフトや別の統計ソフトなどで使用したい場合に使用します。書き出し可能なデータ形式は次のとおりです。

  • 別の統計ソフト用にデータを書き出す
    • コンマ区切りテキストファイル(.csv)
    • Rオブジェクト(.rds,RData)
    • SPSSファイル(.sav)
    • SAS形式(.sas7bdat,.xpt)
    • Stata形式(.dta)
  • 分析結果をワープロなどで利用できるように書き出す
    • PDFファイル(.pdf)
    • Webページ(.html,.htm)
    • LaTeXバンドル4(.zip)
  • 分析手順をテンプレートとして書き出す
    • jamoviテンプレート(.omt)

  1. LaTeXはオープンソースの組版システムです。↩︎