1.17 対角行列

ARn×nが対角行列であるとは,In(i,i)0In(i,j)=0(ij)であることをいう.ただしi,j=1,2,,nである.

単位行列は対角成分In(i,i)=1という要請があったが,対角行列は非ゼロであることを要請している. つまり,単位行列は対角行列の特別な場合である.

A=(a1000a20000an)=(a1a2an)

このように,対角行列であることが明記されていれば,0の部分を省略して書くこともしばしばある.

また,対角成分よりも上または下の成分が全て0であるような行列を上三角行列,下三角行列と呼ぶ. つまり以下のような行列である.

(a11a12a1na22a2n0ann)

,

(a11a21a220an1an2ann)