3.3 コンソール

右下にあるコンソール(Console)画面では,Rのプログラムをインタラクティブに実行することができる. インタラクティブとは,一つ一つの命令を入力しEnterを押すと,即座に結果が返ってくるという意味である.

コンソールペーン
コンソールペーン

例えば,画像のように1+1と入力しEnterを押せば,2と表示される.つづいてc(1,2,3)と入力すると1 2 3と表示される.

コンソール画面に出力された結果を編集することはできない.基本的にはプログラムの入力・実行の操作のみが行える. ただし,ctrl+lを押すとコンソール画面に表示されている結果をクリアすることができる.

Exercise 3.1 (コンソールの使い方) コンソール上で,以下の操作を実行せよ.

  1. print("Hello World!")と入力し,Enterを押して実行する
  2. x <- "This is it."と入力し実行,続けてprint(x)と実行する
  3. ctrl + lを押してコンソール画面の表示をクリアする

3.3.1 パッケージのインストールと読み込み

パッケージとは,Rのプログラムを実行する際に必要な関数やデータをまとめたものである. Rにはデフォルトでも様々な関数やデータが用意されているが,分析を行うにあたっては不十分である。 しかしRでは,ユーザーが自由にパッケージを作成することができ,CRANと呼ばれるリポジトリに公開することができる. すべてのユーザーはCRANからパッケージをダウンロードして利用することができる. この仕組みのおかげで,Rは統計・データ分析に特化した言語として発展してきたと言っても過言ではない.

さて,今回の講義で利用するパッケージをインストールしておこう.

install.packages("tidyverse")

次にインストールしたパッケージをランタイム(Rの実行環境)に読み込もう。

library(tidyverse)

これで現在のランタイムでtidyverseパッケージが利用できるようになる。

Exercise 3.2 (パッケージのインストールと読み込み) plotlyというパッケージをインストールして読み込み,利用できるようにせよ.