6.1 Reliability Analysis(信頼性分析)

信頼性分析は,測定尺度の特性や尺度を構成する各項目の特性について調べるための手法です。尺度項目への反応(回答)に十分な一貫性が見られるかどうかを検討します。

**Reliability Analysis**

図6.1: Reliability Analysis

  • Items(項目) 分析対象の項目(変数)を指定します
  • Scale Statistics(尺度統計量) 尺度全体についての統計量を算出します。
    • Cronbach’s α(クロンバックのアルファ) 尺度全体のクロンバックのアルファを算出します
    • McDonald’s ω(マクドナルドのオメガ) 尺度全体のマクドナルドのオメガを算出します
    • Mean(平均値) 尺度全体の平均値を算出します
    • Standard deviation(標準偏差) 尺度全体の標準偏差を算出します
  • Item Statistics(項目統計量) 各項目(変数)に関する統計量を算出します。
    • Cronbach’s α (if item is dropped) 各項目除外時のアルファ係数を算出します。
    • McDonald’s ω (if item is dropped) 各項目除外時のオメガ係数を算出します。
    • Mean(平均値) 各項目の平均値を算出します。
    • Standard deviation(標準偏差) 各項目の標準偏差を算出します。
    • item-rest correlation(I-R相関) 各項目とそれ以外の項目の合計値間の相関係数(I-R相関)を算出します。
  • Additional Options(追加オプション) 結果表示に関するその他の設定です。
    • Correlation heatmap(相関ヒートマップ) 相関行列をヒートマップの形で視覚化した図を作成します。
  • | Reverse Scaled Items(逆転項目) 逆転項目に関する設定を行います。
  • | Save(保存) 計算結果を変数値として保存します。

6.1.1 Reverse Scaled Items(逆転項目)

逆転項目の取り扱いについて設定します。
**Reverse Scaled Items**

図6.2: Reverse Scaled Items

  • Normal Scaled Items(通常項目) 点数を逆転しない項目(変数)一覧です。
  • Reverse Scaled Items(逆転項目) 点数を逆転する項目(変数)一覧です。

6.1.2 Save(保存)

分析結果を新たな変数として保存します。

**Save**

図6.3: Save

  • Mean score(平均得点) 回答値の平均値を尺度得点として保存します。
  • Sum score(合計得点) 回答値の合計値を尺度得点として保存します。