6.3 Exploratory Factor Analysis(探索的因子分析)

探索的因子分析は,多数の変数の背後にある少数の潜在因子を特定し,それら少数の因子をもちいてデータを説明しようとする分析手法です。

**Exploratory Factor Analysis**

図6.6: Exploratory Factor Analysis

  • Method(方法)
    • Extraction(抽出) 因子の抽出法を設定します。
      • Minimum residuals(最小残差法) モデルの残差が最小となるようにして因子を抽出します。
      • Maximum likelihood(最尤法) データの分布に多変量正規分布を仮定し,分析データを説明するモデルとしてもっともあり得そうな(最尤な)因子を抽出します。
      • Principal axis(主因子法) 主成分分析と同様の計算を繰り返し行い,計算結果を収束させていくことによって因子を抽出します。
    • Rotation(回転) 因子の回転法を設定します。
      • None(回転なし) 回転を行いません。
      • Varimax(バリマックス法) バリマックス法による回転を行います(直交回転)。
      • Quartimax(クォーティマックス法) クォーティマックス法による回転を行います(直交回転)。
      • Promax(プロマックス法) プロマックス法による回転を行います(斜交回転)。
      • Oblimin(オブリミン法) オブリミン法による回転を行います(斜交回転)。
      • Simplimax(シンプリマックス法) シンプリマックス法による回転を行います(斜交回転)。
  • Number of Factors(因子の個数)
    • Based on parallel analysis(平行分析に基づいて決定) 平行分析の結果をもとに因子の個数を決定します。
    • Based on eigenvalue(固有値に基づいて決定) 固有値の大きさが指定値以上の因子を採用します。
    • Fixed number(個数指定) 因子の個数を直接指定します。
      • [   ] factor(s) 因子の個数を数値指定します。
  • Assumption Checks(前提チェック)
    • Bartlett’s test of sphericity(バートレットの球面性検定) バートレットの球面性検定を実施します。
    • KMO measure of sampling adequacy(KMO標本妥当性指標) 標本妥当性指標(MSA)を算出します。
  • Factor Loadings(因子負荷)
    • Hide loadings below [   ](これ未満の負荷を隠す) 指定した値より絶対値が小さい負荷量を非表示にします。
    • Sort loadings by size(負荷量の大きさで並び替え) 負荷量の絶対値が大きい順に変数を並び替えて表示します。
  • Additional Output(追加の出力)
    • Component summary(主成分の要約) 各因子について要約量を算出します。
    • Component correlations(主成分の相関) 各因子間の相関を算出します。
    • Model fit measures(モデル適合度) モデルの適合度に関する指標を算出します。
    • Initial eigenvalues(回転前の固有値) 回転前の固有値とその寄与率,累積寄与率を算出します。
    • Scree plot(スクリープロット) スクリープロットを表示します。