1.5 余事象の確率
Definition 1.1 (余事象) 全体集合\(S\)とその事象\(A \in S\)を考える.この時,\(A\)に対して\(余事象\)を以下のように定義する.
\[\begin{align} \overline A = S \setminus A \end{align}\]
ここで,\(S \setminus A\)とは,集合\(S\)から集合\(A\)の要素を除いたものである.
明らかに,\(S = A \cup \overline A\)が成り立つ.
Theorem 1.2 (余事象の確率) 余事象の定義1.1より,
\[\begin{align} P(\overline A) = 1 - P(A) \end{align}\]
Exercise 1.4 (余事象) 次の集合について,その余事象(補集合)を答えよ.
- 全体集合を\(\mathbb R\)として,\([1,0]\).
- 全体集合を\(\mathbb N\)として,偶数全体の集合.