はじめに

Rのパッケージ開発については「R Packages」(Hadley Wickham、2015)に詳しいが、Rのパッケージ開発にはここ数年で様々な変化があった。 幸い、同書は第2版に向けて大幅に書き直される予定1なので、賢明なRパッケージ開発者はそれを待つのがいいだろう。本書は、あくまでもそれまでのつなぎのような存在として、むしろ筆者のメモ代わりとして、衝動的に書き殴られたものだ。Rパッケージ開発の基礎はすっとばし、新たなトピックを中心に取り扱う。信用がおける知識についてはあくまでも「R Packages」を参照されたい。

本書の想定

読者のレベル

本書は、「R Packages」に載っていないことを中心に書く、という性質上、あまり初心者向けではないかもしれない。 Rパッケージ開発の一般的な話については、「R Packages」や以下のエバーグリーンな資料にまずは目を通すことをお勧めしたい。

開発環境

Rのパッケージ開発には様々な方法があるが、本書では主に

  • RStudioでRのコードを書く
  • GitHubでパッケージを公開する

場合について考える。Emacsについても触れることもあるかもしれない。

Contribution

疑問、質問、提案などあればGitHubもしくはTwitterへ。